羽黒青糠目9寸和型
9寸和型墓石 新規建立
お電話からの打ち合わせ開始。お話をお伺いしていきます。内容は今あるお墓が大きいため土台部分を処分して墓石本体を立て直す、もしくは墓石を処分して墓地を新しく入手、そこに新規のお墓を建てようか悩んでいるとの事。まずは現地で実際にお墓を拝見させていただくことに。墓地にあるお墓の中でも一際大きい・・というか圧倒的に大きなお墓。処分費や新規のお墓についてのご説明をさせていただきます。一通りお話していくとお施主様の希望で「今あるお墓の全てを処分するのは抵抗がある」とのお考えもでてきました。いろいろ打ち合わせさせてもらい墓地の区画を新しく入手して新規のお墓を建てることになりました。ただ既存のお墓の石を一部加工して再利用します。それでは工事のご紹介をしていきます。
1墓石の処分
お墓の処分費用は「石の量」「墓石の場所」で変わってきます。まず石の量はそのままで、お墓が大きければ大きいほど値段は高くなってきます。「処分費」が増えるという意味です。次に墓石の場所ですがこれによって人工や諸経費が変わります。例えば道路沿いでクレーン車が墓石に横づけ出来る場合と山の上に墓石があるような場合では必要な職人の人数がまず違います。その分人件費が増えます。今回の墓石の場所はかなりの難所。建っている場所もお墓のサイズも規格外。石の量で言えば普通のサイズのお墓10基以上の石の量で建っている場所も相当大きなクレーン車でなければ届きません。重機屋さんと職人を何人か集めて機械と人力のフル稼働。
2石材の再利用
石材の再利用は「よくある」ことではありません。時としてこういった事もあります。今回利用するのは「南無阿弥陀佛」とか「○○家之墓」と刻んであるお墓の1番上の部分の石とその下の石。新規のお墓に合わせて石を加工します。
3新規墓石建立
新規のお墓と一言に言っても当然なんでもいい訳ではなく墓石の形を打ち合わせしていきます。お墓には「和型」と「洋墓」の2種類がありあます。洋墓と言われるいわゆるデザイン墓石の場合は皆さん好みがありますのでそこを目指してご提案していきますが、和型の場合は「どんなのいいんですか?」とよく聞かれます。そこで私が考える墓石の形を決める1つの基準は「墓石の背の高さ」自分がお墓の前に立った時にお墓がどのぐらいの高さであってほしいか、または花を入れ替える時に花立の高さが自分にとってどれぐらいの高さがいいのか、これを決めていくと自然と形もまとまってきます。
4墓石の完成
無事完成。かなりいい感じで仕上がったと思います。お施主様にも「いい感じだと思います!」とお褒めの言葉をいただく事ができました。