墓石に使用する石種
お客様からよく言われる事は「どんな石を選べばいいのか分からない」これは100%に近いほど言われます。
今回は私が考える石の特徴をお伝えしていきます。
皆さまでもなんとなくは分かるように石には国産と外国産があります。
どこの石材店に行ってもまずはそこの説明があると思いますが、そこは後からでいい事でまず知るべきは「どんな特徴の石種があるか」そしてその「良いところと逆の弱点」です。
それをお伝えしていきます。
石の目の細かい石種
パッと見た感じ石の目が詰まった感じのする石です。
石目の細かい石種の良いところは、「刻んだ文字がくっきりとします」石目の粗い石は細かい石に比べて文字がぼやけた感じがします。
無地の用紙に文字を書いた場合と柄のある用紙に文字を書いた場合の差をイメージしてください。
次に「漠然と想像する墓石に近い石種です」どうゆうことかと言いますと私の住む愛知県では当時、墓石の石は岡崎の石が多く使われていました。
岡崎の石は総じて石の目が細かい石種ですのでなんとなくパッと頭に思う墓石はこの手の石種でしょう。
弱点としては「雨による石の変色に弱い」ことです。
これは雨に濡れた衣類を考えて下さい。元の色より濃くなります。
違うのは衣類のように乾いてもとに戻らないところ。
建てたばかりの時は変色しても乾いて戻りますが年数と共に墓石の下の方から徐々に変色していきます。
ただし、これはあえて弱点と言っていますが石自体が悪くなるわけでもなく変色するからダメというわけでもありません。
後々ご紹介していきますが日本で1番高価な香川県の庵治石と石がありますがこの石も水による変色があります。
石の目の粗い石種
細かい石とは別に石目の粗いタイプです。
この石種は「特に粗いものと中細目との2つに分類」特に粗い石種の多くは墓石そのものには使用せず墓石の外枠に使います。
理由は墓石そのものと同じ石種でお墓を建てると金額が大幅に上がるため。
つまり特に粗い石種は比較的お値打ちに扱う事が出来ます。
次に中細目の石。
この石種の良いところは幅広い石種が選べるところにあります。
細かい石は一部の地域しかありませんが、国産・外国産を通して採掘される石の多くは中細目にあたるので、見た目の好みや石色など希望の石種が見つかるかと思います。
※石色や見た目についてはまた別でご説明していきます。
弱点は細かい石に比べて「刻んだ文字がややぼやけること」先程ご説明したように白紙に書く文字と柄のある紙に書く文字の差です。
とはいえこちらも石が悪いということではなくあくまで特徴ということになります。
石目の細かい石と粗い石のまとめ
石目の細かい石と粗い石は見た目通り対象的になりますがこちらがよくてあちらが駄目という事ではありません。
石にも2パターンあるんだなということをまずは知っていただければと思います。また別の記事で次は「石の色」についてご紹介していきます。
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